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エンタープライズアーキテクチャにまつわる6つの大罪

最も大きなメリットは一貫性かもしれません。スタッフ全員がテクニックや理論に慣れてれば、ソフトウェアを使いこなすのが容易になります。データやコードは(通常)構成されており、すべて予想できる場所に収まっています。 しかし人によっては多少行きすぎることもあります。ルールを採用するだけにとどまらず、狂信してしまうのです。スペックを徹底して読み、必ずルールに従って意思決定をしなければならなくなります。道から外れる者は災いなるかな。 全員がフレームワークを狂信し、オフィスの計画会議が喜んでルールに従う人たちで埋め尽くされていたとしても、別の問題が生まれることもあります。完璧なオープンソースコードであっても、自分たちが求めるアーキテクチャフレームワークに適合しないという理由だけでチームが拒否したり、ベンダーが優れたオプションを提供しても、適切な方向性のもとに開発されたものではないという理由だけで拒否してしまうこともあります。 何よりも方法論を遵守 フレームワークは構造を提供してくれますが、ずさんな行為や怠惰な行為、時には悪意のある行為の隠れ蓑になってしまうこともあります。チームの誰かが適切なTOGAFフォームに記入するのを待っているため、決定を長引かせてしまうこともあるかもしれません。改善を支援するルールと閉塞的な煩雑な手続きの違いは紙一重です。 以前一緒に仕事をしたある男性はアジャイル方法論の信者でそれをこじらせてしまったため、チームはアジャイルとは言えないもにになってしまいました。彼はミーティングでの儀式をすべて心得ており、先週書かれたばかりのコードをリファクタリングするために、数多くのストーリーポイントを「スプリント」に詰め込むのが得意でした。チームは、彼が納品することになっていたクレジットカードのチェックアウト方式の再構築においてそれほど速く動いているようには見えなかったのですが、各スプリントで獲得したアジャイルポイントのグラフを見るとオフィス内で最速に作業が進んでいるように見えました。 開発ワークフローを整理するためのなんらかの方法が必要です。プログラマーは、アジャイルかウォーターフォールかについて何日も延々と議論することができます。週末に1人だけで完了できない規模のプロジェクトであれば、なんらかの戦略が必要です。 目に見えるもの以上に方法論を信じるようになると問題が起こります。そうなると、賢いコーダーは、自分のコードがたいしたことをしなくてもシステムを操作して大きな成果を出してしまいます。 トレンドを追う(または無視する) 開発者は、エンタープライズアーキテクチャのための最新のアイディアやモデルに飛びつくのが大好きです。時には運よく新しいトレンドが彼らのニーズに合うこともあります。開発者のアプリケーションが、トレンドセッターが最初にそのアイディアを思い付くきっかけとなった良い例です。 しかしほとんどの場合、部分的にした当てはりません。ユースケースはトレンドに発想を与えたアプリケーションに似ているかもしれませんが、少々ごまかした後でのことです。一方、開発チームはそのコードをトレンドに合わせるために必死になっています。時には、完全に適合したコードの膨大なブロックが、以前流行っていた目標に合わせて書かれたというだけで破棄されてしまうこともあります。 ここで問題になるのは、流行を完全に無視することも命取りになるということです。確かに、ありがたいことに、コードは適切に機能するデータベースやフォーマット、コーディング標準、プロトコルを使い、当初のバージョンに忠実であり続けています。しかし、全世界が何らかのトレンドを追いかけたとしたら、すべてのベンダーやツールメーカー、将来の新入社員もそうしたことになります。トレンドや流行はある時点で標準となり、時にはもっとひどい場合は法的にコンプライアンスが義務付けられた要件となってしまいます。 エンタープライズアーキテクトに勝ち目はないということです。トレンドを追うと大衆が生み出す流行の奴隷になってしまい、トレンドを無視すると取り残されてしまいます。EAにできることは、トレンドを把握すべき組織の技術スタックやIT担当者のために、やるべき正しいことを慎重に行うしかないのです。 (more…)