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情報の価値を再発見

この事件は、政府の機密情報管理プロセスの正当性全体に疑問を投じました。これは政府だけで起きていることではありません。 企業部門においては、情報管理の不備によって破壊された価値は、罰金や訴訟の和解金の支払額で計測されることがよくあります。このような大惨事が明るみに出る前に、上場企業はしっかりと情報管理をしているかどうかを判断するためにどのような指標を使っているでしょうか。また使うべきでしょうか。P&Gとユニリーバ、コカ・コーラとペプシ、GMとフォード、マクドナルドとチポトレ、マリオットとヒルトン、どちらの企業がより効率的に情報管理をしているのでしょうか。就職希望者を面談する際に、その候補者が情報管理のスキルを持ち、責任ある行動を取ることができる人かどうかをどのように確認すればよいのでしょうか。 経営史の専門家によると、世紀の変わり目の10年ほど前、それまで普遍的に「良いもの」と思われていた「情報」が、問題視され始めるようになりました。パソコンの発明からおよそ20年後、一般の人たちは日々生成される情報量に圧倒されるようになりました。私たちは情報によって栄え、情報に依存していますが、情報に雁字搦めにされることもあります。1人の人間が処理できる以上の情報があふれかえっています。 情報ナラティブはとても前向きなものから、情報を「止められない蒸気ローラー」や「川、しかもとても汚染された川」として描く暗い比喩や例えへと変わってしまいました。 フューチャリストの資金集めパーティで出会った仲間で、現在ニューヨーク大学の副学長を努めているニューメディア教授のクレイ・シャーキー氏は、「これは情報過多ではなく、フィルタリングの失敗だ」と名言を残しました。これは情報戦略に疑問を投じるものです。あなたは利用できる情報リソースから価値を創造する戦略を個人的にお持ちでしょうか。貴社はどうでしょうか。 情報を利用して価値を創造 私たちは皆、情報科学者です。私たちは i.schoolの学位は持っているわけでも、情報管理にフォーカスを当てたAssociation for Intelligent Information ManagementやARMAなどの業界団体や職能団体のメンバーであるわけではありませんが、私たち一人一人が情報を生成し、整理し、管理し、保管し、検索し、使用しているのです。 (more…)